ロンドンの刑事裁判所、通称オールド・ベイリの情報は
このあたり。
旅行者向けには、
http://www.londontoolkit.com/whattodo/oldbailey.htm
歴史にまで遡って勉強したい方は、
The Proceedings of the Old Bailey London
注目したいのは、刑事司法局の市民向けサービスサイト。
刑事裁判所に陪審員として召喚されたところから、陪審員の
職務内容や手続の解説、法廷内部の解説まで、行き届いた
情報が提供されている。
CJS(Criminal Justice System
ここでは、陪審員のみならず、被害者、証人、被告人、受刑者
と、市民が置かれる可能性のある、それぞれの立場に対して、
非常にビジュアルな解説が提供されている。
トップで項目を選んで右上にあるヴァーチャル・ツアーをクリック
すると、手続の流れに沿って学べるようになっている。
情報提供がPDFなどの文書でなく、ビジュアルと音声解説によって
提供されている点が特徴。 今後の裁判員への啓蒙には是非(!)
参考にしていただきたい。
第二は、法廷にかかわる情報だけではない点。これが大事。市民
の立場からすれば、どこが管轄していてその情報がその「管轄」の
HPに行かないと見られない、というのは不便このうえない。
こうした横断的な情報提供を可能としているのがCJSという制度。
刑事司法制度改革委員会を受けて、内務省と法務総裁と憲法問題
局が中心となり、警察、検察、裁判所、矯正局など横断的にサービ
スを市民に提供できるように生まれた組織である。
日本はあまりに縦割りで、今の状況のままではそれぞれバラバラに
しか情報が提供されない。
今後作られる「司法支援センター」は各地にもできることであるし、
(CJSも地方組織があるため)ぜひ、イギリスのCJSに倣って、司法
制度について、組織横断的な情報提供をしてもらいたいと思う。
真の「司法ポータル」を作ってほしい。