Appeal hinges on shaky confession
http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/news/local/states/california/the_valley/16356607.htm
カリフォルニア、サンタ・クララで起きた1993年の強盗殺
人事件につき再審を求める請求人。
警察は、偽計を用いて被告人を自白に導いていた。強盗の
共犯者が殺人をしたのは分かっているから、強盗部分だけ
自白せよ、と誘導したのである。ところが、米国特有の、
felony-murder-rule(重罪の遂行の過程で起きた殺人
について共同して責任を負わせるルール)により、請求人
も禁固25年の刑を受けることになった。
興味をひくのは、この再審請求人、Kolacki氏の自白が
テープレコーダー(当時はまだこの時代)で録音されていた
点。取調べ全体が録音されなければ、偽計型の虚偽自白
は完全には除去できないことを示していよう。
もうひとつ、当初の陪審員が、事実審公判で、
共犯者は強盗をする謀議を請求人としたことはないという
証言を聞いていたら、請求人を有罪とはしなかっただろう
という証言を再審請求審でしていること。
にもかかわらず、州での再審請求は退けられ、現在連邦地裁に
救済を申し立てているようである。