痴漢に逆転無罪 女性の供述「信用性低い」と福岡高裁
http://www.asahi.com/national/update/0601/TKY200506010210.html
PS
ローの教育は、大学教育から高校、中学並みの体勢になっている。
今週は、「授業アンケート」の部門総括。三種類の科目の、合計11
コマ(!)の授業を総括する。これで明日の夜も残業である。
400枚のアンケート用紙がどさっと目の前に積まれたときにはさす
がに勘弁してよ、という感じであった。。。
来週は「個人面談」。カルテを作って、30人からひとりひとりお話を
聞くのだ。
今日、ローの建物を出た真っ暗なところで、「先生らは、研究とか
する時間もないんじゃないですか」とローの学生に声をかけられた。
はい、そのとおりです。
海外の最新論文とか読んでる暇もありません。せっかく抜き刷りを
送ってもらっても机の上に置いてあるだけです。最近は置いてあると
読めない現状にイライラがつのるので片づけてしまう(;;)
大事な合衆国最高裁の判決も読めません。
そうして、法学者の知恵の源泉が断たれてしまえば、日本の法状況
を批判的外在的視点で考察する論考も生まれません。
そういった論文を、「ではのかみ」論文とか呼んでさげすみ、実務に
意味がないとか批判する風潮もあります。
では、日本の最高裁が「違法収集証拠排除法則」を採用したのは
どうしてでしょうか? 「迅速な裁判違反」について高田事件判決で
裁判を打ち切ったのはどうしてでしょうか?
弁護士の方々に伺いたいです。
事件の意見書や法律鑑定、学者に書いてもらいたいことがあります
よね。
そうしたときに、外国法制について一行も書けず、日本の学説と判例
しか(!)知らない「学者」に意見をもらうことを想像してみてください。
あと数年くらいたったら、そういう事態も起きてきますよ。
10年たったら、当たり前になってますよ。