「判決短すぎる」マイナス評価、諮問委に 横浜地裁判事
http://www.asahi.com/national/update/1031/TKY200510310237.html
要は、単に短いか長いかではなく、十分な説明が尽くされていて、
当事者に説得的であるかどうか、が問題なのであろう。
民事の交通事案が主たる担当だったと記事あるが、具体的にどの
ような判決であったのか定かでないので、この点については
コメントを差し控えるが、判決が短すぎるので控訴されたという
ことが複数あったというのであれば、納得できる内容かどうかを
判断する上でも短すぎる、ということだったのだろうか。
従来は、判決の結論の政治性が裁判官の評価に影響しているので
はないかとして、批判されてきたことはあるが、短すぎるという評価が
前面に出てきたのはきわめて珍しいことではないか。
PS
たまたま本日(11・1)、裁判官が判決を書く心構えについて語られたことばに
出会った。
「。。。いかにして判決文に説得力を持たせるかは、プロとしての我々の
腕ですから、衝に当たった人は、死にもの狂いで頑張って欲しいと思い
ます」
木谷明『事実認定の適正化 続・刑事裁判の心』(法律文化社、2005)
293頁より